スピリチュアル占星術とタロットカードによる今週の運勢&ガイダンスです。
主カード ソードの7
神話 オレステス
キーワード 慎重さ、狡猾さ、巧妙、機知の必要
サブカード ワンドのクイーン
神話 ペネロペ
キーワード 温かさ、貞節、誠実さ、内なるエネルギー
【今週の星回り】
6日、金星がおひつじ座入り。
6日、水星がおうし座入り。
6日、おひつじ座の太陽といて座の土星が120度。
7日、おひつじ座の太陽とやぎ座の冥王星が90度。
7日、午後8時23分、牡羊座18度で新月。
10日、太陽と天王星がおひつじ座で0度。
その1 おひつじ座新月。始まりと…の続きです。
今週のカードは、ソードの7とワンドのクイーンです。
ソードの7は迷いと疑念、煮え切らない感情を意味します。
新月のエネルギーは、急進的で突発的。
運命に逆らえないような強制力があります。
心の準備ができていないのに何かをしなくてはいけなくなったり、
突然、今までとは状況が変わったりして戸惑うことがあります。
本当はもっと自分の心と深く向き合ったり、調査してから動くべきなのに、
今すぐ決断しなくてはいけない。
動き出さなくてはいけない。
という気持ちになる場合もあるでしょう。
その結果、
「本当にこれでいいのだろうか」
と迷いながら、新しい流れの中に進んでいったり、
見切り発車的に何かが始まる(始めてしまう)こともあるのです。
真っ直ぐさや正直さ、ストレートな突進力がときに悩みの種となることもあります。
このカードは、ときと場合に応じて、巧妙さや戦略的な知恵やしたたかさも必要であると告げています。
さらにサブカードのワンドのクイーンも今週、あなたのあるべき姿を示しています。
ワンドのクイーンは、情熱的な「火」の要素を持ちつつも、
女性らしい堅実さと忍耐強さを兼ね備えています。
けっして勢いにまかせて、やみくもに行動することはありません。
闘争本能を露わにし、敵を増やしたり、無意味な争いでエネルギーを浪費することもありません。
ワンドのクイーンには、「ペネロペの織物」で有名なペネロペが描かれています。
ペネロペの物語
ペネロペは、スパルタ王族のイカリオスの娘で、
イタケの王オデュッセウス(ユリセス)の妻でした。
ペネロペは、夫・オデュッセウスがトロイア戦争に参加し、
戦死したとの偽の情報がもたらされたことで、
若い貴族たちから求婚され、それに悩まされました。
彼らはペネロペと結婚して王位を手に入れようとしたのです。
でも、彼女は夫の無事を何の根拠がなくても確信していました。
そして、貴族たちが自分たちの中から夫を選ぶように迫った時、
彼女は自分の直感を信じ、夫の無事を宣言しました。
それでも、求婚者の中から誰か一人を選ばなくてはいけないことになってしまったペネロペは
義父のラエルテスのがなくなり、
棺衣を織らなくてはいけないので、
それが出来上がったら誰かを選ぶとはぐらかし続けました。
ペネロペは、昼間織ったものを夜にはほどくということを繰り返し、時間を稼ぎ続けました。
これが有名な「ペネロペの織物」(「絶えずしているが決して出来上がらないもの」のたとえ)です。
20年における放浪のあと、
乞食に変装したオデュッセウスは帰国し、
とうとうペネロペは夫との再会を果たしたのです。
ワンドのクイーンのカードは、このペネロペの物語を通して、
自分の直感を信頼すること
目標を達成するためには工夫やアイデア
が必要であることを伝えています。
そして、
自分が重要だと感じた数少ないものにエネルギーを注ぎこむ
ことが、望む幸せを手に入れ、自己充足する秘訣であることを伝えています。
今週の新月のパワフルなエネルギーに翻弄されず、それを生かすには、
ペネロペのような態度が大きな力になります。
このエネルギーのもと、思いつきで何かをするよりも、
あなたがずーっと、心の底から望んでいることや
「きっとうまくいく。」
と根拠がなくても、なんとなくそう思えることを選び、
そこにあなたの内なるエネルギーと情熱を注ぐのです。
そうすると、4月後半から5月に訪れるパワフルで具現化力の高い星回りの中で、
あなたの創造的なヴィジョンが現実に姿をあらわし始めることでしょう。