カード ペンタクルの4
神話 ダイダロス
キーワード 損失を恐れすぎる、自信の欠如、エネルギーの停滞
【今週の星回り】
19日魚座海王星が順行開始。
17日蠍座の太陽と水星が0度
21日午前4時44分、水星が射手座入り。
21日天秤座の金星と山羊座の冥王星が90度。
今週、太陽は蠍座の後半度数を運行します。
水星がさきに射手座入りし、それを追いかけて23日太陽が射手座入りします。
心の奥に隠し持つ強い感情(愛欲、支配欲、執着、嫉妬、疑念、憎悪、恨み)といった感情が浮上し、向き合い、手放す流れとなり、蠍座太陽、水星を味わい尽くす週となりそうです。
愛と欲望、お金にまつわる執着や嫉妬といった強い感情が葛藤や事件を引き起こすこともあるでしょう。
そんな今週のカードはペンタクルの4。
ペンタクルは、お金、財産、現実的な価値を表すカードです。
4は、安定や土台、そして葛藤とも関係する数字です。
神託のタロットでは、ペンタクルの4のカードには、
クレタ島のミノス王のために迷宮(ラビリンス)を作った名工ダイダロスが、
12歳の甥タロスの才能や技術に嫉妬している姿が描かれています。
ペンタクルの4は、お金や物質面に対する執着、
世間的地位に必死にしがみついている様子を意味します。
お金や物に執着するその根底にあるのは、自信の欠如です。
これ以上のものを自分の実力では手にできない
今、これを手放したら、これより良いものは手に入らない。
だから、守らなくてはいけない、失ってはいけないという思い込みを意味しています。
そして、かえって、その保守的な思いや守りの姿勢、執着心が、お金や物質、エネルギーの流れを停滞させています。
技術や才能を伸ばすため、
夢を叶えるため、
人との縁を育むため、
にお金や時間、エネルギーを循環させることによって、
さらなる発展や成長が見込めるかもしれないのに、
今、手にしているものをただ守ろうとする姿勢によって、その可能性を狭めているのです。
今週、太陽と水星が蠍座で重なります。
さらに、21日天秤座の金星と山羊座の冥王星が90度となります。
お金だけに限らず、人や特定の何かに執着したり、すでにそれを手に入れている人に対する嫉妬心が強まるときです。
強い感情によって、愛情問題や金銭、快楽や楽しみに対して、極端な出来事や強制的な変容、事件などが起きることもあるでしょう。
何かを愛するあまり、それに取り憑かれたように極端な決断や行動をしやすい面もあります。
たとえば、モラルを逸脱したり、法外なお金をかけてしまう等…。
また、激しい感情や欲望から、
何かを変えなくてはいけない。
終わらせなくてはいけない。
リセットしなくては…。
という気持ちに駆られるかもしれません。
それが人との関係や何かを壊す場合もあります。
そのとき大事なことは、あなたの感情がどこからやってきているかを知ることです。
それは、愛でしょうか?
それとも恐れ?
誰かをコントロールしたいという欲望?
「愛」から行動することが建設的な崩壊やリセット、変容へとつながっていきます。
今週過ごす上で力になってくれそうな名言、格言です。
愛は惜しみなく与う。
トルストイ
大きな愛のあるところ、常に奇跡がある。
ウィラ・キャザー
世界を支配するのに砲弾や銃を使うのはやめましょう。
愛と思いやりを使うのです。
マザー・テレサ