今週の運勢&ガイダンス1/18-24その1 太陽はみずがめ座へ。満月に向かって進む一週間。の続きです。
カード カップのキング
神話 オルペウス
キーワード 治療者、内面の矛盾を体験する、人生や人間関係への不信感
サブカード(ジャンピングカード) 教皇
神話 ケンタウロス
キーワード 規範、霊性的、哲学的な理解、痛みとともに成熟する
【今週の星回り】
18日、いて座の金星とおとめ座の木星が90度。
18日、さそり座の火星とうお座の海王星が120度。
21日、太陽がみずがめ座入り。
21日、やぎ座の水星とおひつじ座の天王星が90度。
22日、水星と冥王星がやぎ座で合。
24日、金星がやぎ座入り。
24日、午前10時45分、獅子座3度で満月。
そんな今週のカードは、2枚ともヒーラー(治療者)が描かれています。
どちらも、とても優秀な治療者ですが、自らの傷は癒すことができないヒーラーです。
主カードは、カップのキングで、傷ついたヒーラーを象徴し、人生や人間関係への不信感の意味を持ちます。
このカードに描かれているのはギリシア神話のオルペウスです。
オルペウスの物語
オルペウスは、毒蛇にかまれて死んだ妻エウリュディケーを取り戻すために冥府に入りました。
彼は名高い竪琴の演奏家で、彼の引く竪琴のもの悲しい音色に、渡し守のカロンも、冥界の番犬ケルベロスもおとなしくなり、冥界の人々は魅了され、みな涙を流して聴き入りました。
冥界の王ハデスの妃ペルセポネもオルペウスのもの悲しい琴の音に涙を流し、ハデスを説得してくれたため、エウリュディケーを地上の世界に返す許しを得ます。
ただし、ハデスはたったひとつ条件をだしました。
「冥界から抜け出すまでの間、決して後ろを振り返ってはならない」と。
そうして、オルペウスはエウリュディケーを後ろに従えて暗い道を登って行きました。
目の前に光が見え、冥界からあと少しで抜け出すというところで、妻がついてきているか不安になったオルペウスは後ろを振り向いてしまいます。
そのとき、目にした妻の姿が最後の別れとなったのです。
その傷ついた心によって、二度と傷つく恐れのない安全で安心な関係しか結ばなかったのです。
彼もまた、自分自身の負った深い傷を癒やすことができず、自らの不死をプロメテウスに譲り、天に昇りました。
教皇のカードは、今週、あなたの心の奥深くにある癒やされていない部分や自らの限界を作っている側面に目を向けるようにと伝えています。
それは、癒やされていない傷や心の痛みを持ちながらも、成熟することをうながすためです。
その傷や痛みをもたらしたのは、自分の中にあるどのような感情や恐れなのか?
オルペウスがハデスの言葉を信じられなかったために、あと一歩のところで幸福をのがしたように、自らを幸福やチャンスから遠ざけている信念や感情は何なのか?
それを知り、それとうまく付き合う術を知るためです。
その術を見つけることであなたの選択と人生が変わってくるでしょう。
哲学的な知恵や、ヒーリング、霊的な洞察によって、救いや安らぎが得られることもあります。