今週の運勢&ガイダンスです。

誰かがあなたの内側にある不安や猜疑心をあおるかもしれません。

悪魔のささやきにのらず、恐れから行動しないことが大切です。」   

 

カード カップの5

神話 エロスとプシュケ

キーワード 過去の行動に対する後悔、裏切り、別離、苦境を受け入れた先にある未来

by神託のタロット: ギリシアの神々が深層心理を映し出す

 カップは感情や情緒を表すカードです。

今、感情や情緒を司る水のエレメント(蟹座、蠍座、魚座)に太陽、火星、水星、土星、海王星の主要10天体中半分の天体がいます。

感情(喜び、悲しみ、怒り、驚き、不安、嫌悪等)がさまざまなドラマを生み出すときです。

 

カップの5は失望を意味します。

神託のタロットでは、カップの5のカードには、エロスを裏切った直後のプシュケが描かれています。

プシュケは、暗闇の中でしか会えない夫(エロス)の姿をみたくてたまらなくなりました。

「どうかひと目お姿を見せてください。」

と夫に懇願しても

「僕の愛が信じられないのか?」

といって取り合ってもらえません。

姉たちにも

「姿を見せない夫は怪物に違いない。」

と恐怖心をあおられたプシュケは、夫との約束を破り、ランプに灯をともして夫の寝姿を見てしまいます。

そこにいたのは怪物ではなく、美しいエロス神でした。

目を覚ましたエロスは

「僕の愛が信じられなかったのか」

と告げて去ってしまいます。

 

このカードは、この物語のように、恐れや不安、欲望から生じた行動に対しての後悔を暗示します。

裏切り疑念による、悲しみ別れが生じる可能性もあります。

 

でも、このカードは、決定的な終わりを示していません。

カードの4つのカップは倒れ、水がこぼれていますが、1つのカップは直立しています。

これはすべてが失われたわけではないことを表しています。

残ったカップは、何かを築くための土台を象徴していて、失意の中でもそれはけっして失われていないのです。

今週、思うようにいかない状況への失望や、

恐れや自信の欠如による失敗や敗北が生じるかもしれません。

しかし、

「すべてが終わってしまった。」

「失われてしまった」

ように感じても、それは、決定的な終わりではありません。

むしろ、それは、始まりでもあるのです。

プシュケは

「けっして姿を見ない」

というエロスとの約束を破り、夫の姿を見てしまいましたが、

それは、彼女が夫の真実の姿を知り、深く恋に落ちた始まりでした。

今週は16日蟹座で新月が起こります。

今週の運勢&ガイダンスその2へ続きます。